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勉強会
2015.09.24
墨田区菊川にある前島歯科医院の前島昌世です。
最近近隣の同世代の同窓の開業医の先生数名と月一回ほど勉強会を行うようになりました。
口腔外科の専門の先生や、先進機器をたくさんお持ちの先生とご一緒させてもらっています。
講習会で有名な先生の講演を聞くのも非常に為になりますが、同世代の先生とは忌憚なくディスカッションしたり、本音での意見きいたり相談ができるので有意義だと思っています。
先日も新しい手法や機材をを取り入れた話や、セミナーを受けてどうだった等の情報交換をしてきました。
開業して自分一人では独りよがりになってしまったり、がんばる方向性を見誤ってしまったりなどしがちかと思いますが、いろいろと刺激を受けながら患者様によりよい歯科医療を提供できるよう研鑽に励みたいと思います。
GC社 CADCAM冠セミナーに参加しました。
2015.08.27
森下駅徒歩2分墨田区菊川にあります前島歯科医院の前島昌世です。
本日GC社のCADCAM冠小臼歯形成セミナーに参加してきました。
CADCAM冠とは昨年の4月から健康保健適応になった、ハイブリッドセラミックスの白い被せもののことです。
4番目、5番目の歯に限られますが、保健でも白い歯が入るので、ニーズが高く当院でも力を入れている治療の一つです。
しかしながら、新しい技術の最初の頃にはトラブルはある物で、とれやすいという報告があります。
詳述はしませんが、土台となる歯の部分とは材質的にくっつきにくいので、接着剤の接着力に依存します。
そうしますと装着時に接着を阻害する因子があると、とれてしまうことになりますので、装着時の前処理、手順が重要になります。
これは以前にも学んだことでしたが、再確認いたしました。
模型を形成(削る)する実習もありました。
インストラクターの先生にもお褒めの言葉をいただきました。
いつもCADCAM冠をやるときにはとれてしまうリスクがあるとは説明していますが、そういったことがなるべくおこらないよう精進していきたいと思います。
実習セミナーに参加しました。
2015.08.04
先日コンポジットレジンの実習セミナーに行ってきました。
比較的基本から学べるセミナーでしたが、大変参考になりました。
従来コンポジットレジンは金属を用いた治療法に比べて、耐久性が劣るとされてきました。
しかしながら接着技術の進歩はめざましく、コンポジットレジンの物性の向上もはかられてきました。
しかしながら、最近、金属を用いた治療法と比べても口腔内でもつ期間の長さは差がないという論文も出たそうです。
そうしますとCR修復には、削る量が少ない、見た目が白い、一回で治療が終わる(金属修復は基本2回)などメリットがたくさんあります。でも耐久性と臼歯部の隣接面(奥歯の横の面)の治療に難があるといったかんじでしたが、その欠点が克服され、
適切な接着と手技を用いれば、適用範囲が広がっていきそうです。
奥歯でも白い詰め物で一回できれいに治療できるとなってくれば患者さんにもより喜んでいただけるかなと思います。
また材料も各社微妙な性質や使用感の違いがあります。
歯科用材料は高価ですが、試供品をいただきいろいろな製品を試すことができたのは非常に参考になりました。
ちなみにこんな感じです。すごいですね。
エンドセミナー受講してきました。
2015.07.05
墨田区菊川の前島歯科医院の前島昌世です。
本日エンド(根管治療:根の治療のことです)セミナーを受講してきました。
以前から興味があったNi-Tiファイルの実習セミナーで非常にわかりやすかったです。
歯科材料や機材も新しい物がたくさん出てきますが、しっかりと正しい使用法や理論なども勉強していかないと効果も出ませんし、宝の持ち腐れになってしまいます。以前は職人芸であった根の治療も新しい機材と使用法の規格化によって、世界基準で統一されてきたとのことでした。従来の方法ではこれは難しいなというような根っこでも治療できてしまうんですね。
また根の治療もやり方や考え方も変わってきているところがあるので、しっかり勉強してきました。
根の治療は患者さんから見たら、何やっているかよくわからないし、回数はかかるので、微妙な治療だと思うんですが、Ni-Tiファイルを用いれば時間を短縮できます。根の治療の予後も良くなることが期待できれば、患者さんのためにもなります。
早速セミナーで勉強したことを明日からの医院での治療にとりいれて行きたいと考えています。
カリエスリスク~ むし歯になりやすい人、なりにくい人
2015.06.25
森下駅徒歩2分、墨田区菊川の前島歯科医院の前島昌世です。
皆さんはむし歯になる仕組みをご存じですか?
なんとなく歯磨きができていないとむし歯になってしまう、そんな感じですか?
実は常日頃から私たちの歯は、溶けたり、戻ったり(再石灰化)を繰り返しているんです。
私たちの歯は、PH5.5以下になるとけ始めます。日頃食事するものでも酸性のものはたくさんあります。柑橘系の果物もそうですし、炭酸飲料もそうです。
他にもいっぱいあります。
ですから食事をするとお口の中は酸性になります。
そうすると歯は溶け始めてしまいます。
また磨き残しやプラークが付いているとそれを材料に虫歯菌が酸をつくりますので、その部位では歯がとけやすくなります。
しかし唾液が流れてくると、唾液は中和してPHを中性に戻していきます。
そうしてバランスが保たれているのですが、磨き残しなどがずっと付いていて、酸が供給され続けるとバランスが崩れ歯が溶かされ穴があく、つまりむし歯ができてしまいます。
ですから唾液が多く、中和する能力の高い人は、むし歯になりにくい、つまりカリエスリスクが低い人ということになります。
そのほかにも間食の種類、食べ方などによってもお口の中が酸性になっている時間がかわってきますし、分けて何回も食べるとその都度酸性になってしまいますので、同じ量食べるならまとめて食べた方が中性にもどっている時間が長くなります。
また歯並びが悪いと、磨き残しが残りやすいのでカリエスリスクも高くなります。
ですから対策としては、矯正治療で歯並びをよくして磨きにくい部位を減らす、
衛生士さんの歯磨き指導を受け上手に磨けるようになる、
歯ブラシではととかない部分を歯間ブラシなどの補助的器具できれいにする、
フッ素で歯質を強化して酸でとけにくくする、
間食の食べるもの、食べ方に配慮する
等があります。
歯ブラシをがんばっているのにむし歯になってしまう人、あまり歯磨きしないけれどもむし歯にならない人がいるのは歯ブラシだけがむし歯の原因ではないからなんです。
唾液の量や中和能力は生まれつきのものですから後からではどうしようもありませんが、上記の対策をすることでむし歯になりにくくすることは可能です。
ちなみにむし歯になりにくい方は歯周病にご注意ください。
むし歯で痛くなることがあまりないので、歯科に行く機会が少なく、歯石を取り機会も少ないので、高齢になってから歯周病が進んで、歯は大丈夫なのにぐらぐらになったので抜歯するということが結構あります。
逆に言えばカリエスリスクの低い方は、歯周病のケアさえしっかりしておけば歯を失うリスクは少なく入れ歯などになってしまう可能性は低いといえます。